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炎症性腸疾患

炎症性腸疾患 (IBD) とは

炎症性腸疾患 (IBD) には「潰瘍性大腸炎(UC)」、「クローン病」、「ベーチェット病」などがあります。腹痛、何回もの下痢、下血を主症状とし、他に痔瘻や静脈血栓症など多彩で重篤な合併症がみられます。これらの疾患は近年、急速に増加していますが、残念ながらまだ原因が究明されておらず、あらゆる治療を行っても基本的に治癒させることは不可能です。  

しかし、炎症性腸疾患について適切な治療を行うことによって治癒に近い状態(寛解状態)に至れば、普通の社会生活がおくれるようになります。 なお、炎症性腸疾患は厚労省が難病指定を行っていて、医療費の補助を受けることができます。

難病医療費助成制度に関する詳しい情報は以下のウェブサイトを参照して下さい。

当院での炎症性腸疾患の治療

炎症性腸疾患 (IBD) は適切な治療により寛解状態が維持できれば通常の生活を送ることが可能ですが、炎症性腸疾患治療が不十分だと生活の質を大きく低下させます。従って寛解を得てそれを維持することが炎症性腸疾患 (IBD) 治療の目標となります。通常の飲み薬で寛解しない場合、ステロイド剤や免疫調整薬などを長期にわたって服用したり、血球除去療法、免疫抑制剤や生物学的製剤投与など専門的で特殊な炎症性腸疾患治療を行います。そのため炎症性腸疾患 (IBD) は専門的な知識と経験を持った医師による診療が必要不可欠な疾患です。

当院には近畿一円から260人程度(2021年来院数) 炎症性腸疾患 (IBD) 患者さんが来院されています。炎症性腸疾患 (IBD) の患者さんは予約診療を原則とし一人一人の患者さんに可能な限りの診療時間を確保し、患者さんの状態に応じて必要であれば直ちに内視鏡検査を行うなど小回りのきいたきめ細かな診療を心がけています。急に炎症性腸疾患 (IBD) の症状が悪化した場合でも、real timeに電話やメールで連絡していただきすぐに来院していただくなど、臨機応変に対応しています。ステロイド剤や免疫調整薬投与、栄養療法、血球除去療法や生物学的製剤投与など専門的で特殊な治療を積極的に行っていますが、それらに関しても闇雲に行うのではなく、患者さんと十分コミュニケーションをはかりながら状況に応じてそれぞれに一番適した炎症性腸疾患 (IBD) 治療法を選択いたします。

また手術が必要な場合や緊急入院が必要な場合は兵庫医科大学病院、京都大学医学部附属病院、京都府立医科大学などと連携を図り速やかに対応しています。 さらに転居などで遠隔地に行かれた際も、炎症性腸疾患 (IBD) 診療の専門医の全国ネットワークを介して適切な医療施設をご紹介いたします。

院長は長年、専門的に炎症性腸疾患 (IBD) 診療に携わっており、豊富な知識と経験をもとに、患者さん一人一人とコミュニケーションを大切にしながら、根気づよく治療にあたっていますのでどうぞお気軽に何でも相談してみてください。